俺は日本人だと自分の日本語を自慢している外国人がいた。そいつのすぐ前で数人の日本人が「金魚の糞、太鼓持ち、提灯持ち、、、」などを使って喋っていたがこの外国人は自分が批判されているのに気がつかなかった。外国人相手の手加減した日本語はわかっても日本人同士の日本語は理解できなかったということだ。言うまでもないが日本人同士で話すときには慣用句、熟語、故事成語、格言のオンパレードになっている。我々はこのような口調で外国人と話したりはしない。奴(やっこ)さんたちもまったく同じ。アメリカ人は日本人に対してかなり意識して手を抜いた会話をしている。本気ではない。実力の半分の力で話している。またくどく遠回りをしてしまったが、要するに魚に河は見えないのだ。逆から言えば河が見えなくなるまで泳げば魚になれるということでもある。一昨日ある方が私にそのような主旨の質問をされた。どうして私は毎日ブログを更新できるのかと?私には幸い英語を聞き取れる耳(単語とイディオムの蓄積)があるのでそれをメモっているだけと答えておいたが、私がネイティブだったら、このような作業は不可能になる。何がイディオムなのか判別が難しくなるからだ。つまり私という魚は道半ばでまだまだ水がよく見えているということだ。ちなみにこのブログに寄せられるご意見で一番多いのは難しすぎて分からないだ。やる気のある人はこのレベルまで上がってきて欲しい。次に多いのは隠語を教えて欲しいというものだ。これにはなるべく応えるようにしている。5:16 fish don't know they swim in water. 魚は泳いでいることを知らない。知らずに泳いでいる。魚に河は見えない。注;人種差別のビデオ。白人には人種差別が見えていないという趣旨。