2020年5月9日土曜日

私の英語ノート 2020/05/09-b


米雇用統計は戦後最悪の状況を示すものの、米株は大きく買われたのはどうしてなのか 

 8日に発表された4月の米雇用統計では、景気動向を映す非農業雇用者数が前月比2050万人減となった。1930年代の大恐慌以降で最大の落ち込みとなった。そして、失業率は第2次世界対戦後に記録した1982年11月の10.8%を上回り、戦後最も高い数字となる14.7%となった。  新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、経済活動が制限されたことが影響し、雇用が急激に悪化したことが示された。それにもかかわらず、この日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均は前日比455ドル43セントもの上昇となり、24331ドル32セントで引けた。ナスダックも同様に上昇し、前日比141.66ポイント高の9121.32となった。  どうして過去最悪ともいえる雇用の悪化を数値でみせられても、株式市場は売られるどころか大きく買われたのか。これには米中の対立姿勢が緩んだこと、さらにこの雇用統計の数字はあらかじめ予想されていたことで織り込み済みであったとの見方もできる。しかし、それ以上に米国内での経済活動の制限が緩和され始めたことなどから、米景気が最悪期を脱したとの楽観的な見方が強まり、相場そのものの地合が好転していたことが、8日の株価の上昇につながったとみられる。

金融アナリストの書いたものだが、どう読んでも整合性がない、筋が通らない、、、どんなに頭が悪くても、何かがおかしいことがわかる。そこで、二週間ほど前の日銀のニュースを見てみる。国債購入制限なく、日銀議論へ CP・社債購入倍増

日銀は新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化を受け、27日の金融政策決定会合で追加の金融緩和策を打ち出す最終調整に入った。国債の購入額は現在年80兆円としているめどを撤廃し、必要な量を制限なく買えるようにする方向で議論する。企業が資金調達で発行するコマーシャルペーパー(CP)や社債については購入上限額を倍増する見込みだ。

日銀は国にも民間にもカネをばら撒く、日銀は市場における最後の貸し手であるばかりではなく、最大の貸し手でもある。日本の異次元緩和はアメリカの無制限金融緩和に比べると小人のようだ。何しろ三ヶ月間だけで320兆円の借金をしたのだから。アメリカ政府は中央銀行と親子どんぶりのような関係で、最大の貸し手、最大の借り手になっている。民間企業などは全て国有化できるような勢いだ。これでは、株価が下がる方がおかしい。

2:01 we're days away from making our first loans in main street. 数日後にはFED(アメリカの中央銀行)は民間企業に直接貸付を行います。注;日本の企業が日銀から直接、無利子やマイナス金利(あるいは無利子、無期限、あるいは無利子、無期限、無担保)で融資を受けることが出来れば、それは日銀が会社の大株主になることを意味する。

Powell Says Fed ‘Days Away’ From Main Street Lending

0:29 look at what the FED is doing. basically buying huge swaths of corporate debt, junk bonds. 中央銀行のやっていることを見てください。やつらは幅広く社債からハイイールド債まで何でもかんでも買い支えているのですよ。

It will take five years for the U.S. to return to the economy of 2019: Harvard's Ken Rogoff

参考リンク
http://bridge-english.blogspot.com/2020/04/20200418.html   私の英語ノート 2020/04/18