2016年12月9日金曜日

私の英語ノート 2016/12/09


新聞に「空気イス女子高生」という、ちょっと面白い記事があったので動画を見てみた。しばらくしてから、この動画は電車内で座る時のマナーを守ろうという趣旨であることがわかった。私が学生のときはもちろん座れたが、なるべく座らないようにしていたものだ。時代のずれを感じるというか、学生の分際で何が何でも座ろうとする強い意思にはたまげてしまう。

空気イス女子高生

数日前新聞の記事になった原節子さんのエッセーには満員電車の光景がこう書かれている。「ものすごい混雑。赤ン坊の泣声と怒声罵声。ぼうとなるほどの人いきれ」だった省線電車(旧国鉄)でのエピソードを紹介。赤ん坊の激しい泣き声に「やかましいぞツ!」などの怒声が上がったが、突然「母親の身にもなつてみよ。心で泣いてるぞ!」との声で静まりかえり、その声は「烈々たる気魄(きはく)に充(み)ちてゐた」という。
さらに、座席の若い女性が、乳児を抱いて立つ母親に「抱(だっ)こさせて下さい」と手をさしのべたが、ある紳士が「抱いてあげる親切があつたら、席を譲りたまへ」と怒鳴る光景に、原さんは「紳士は『善』を知つてゐると云(い)へやう。けれども『善』を行へないたぐひであらう」と皮肉った。

色々と考えされられる内容だが、まず、「声」がある。当時は声(あるいは大声)でコミュニケーションをとっていた。もう一度、「空気イス女子高生」を見てみるとまったくの無音であることに気づく。謙譲の精神に欠けるなんとも陰険なビデオに見えてしまう。声、コミュニケーション、人間味、ヒューマンタッチ、、、それは現代人が過去に置き忘れてしまったものだ。

私の英語ノートの真ん中から下に conspicuous と書いたが、これは明白な、明らかなくらいの意味だ。これの反対語は inconspicuous かもしれないが、nebulous と言う言い方も出来る。


参考リンク
http://bridge-english.blogspot.jp/2015/11/blog-post_21.html  無敵のヒアリングを手に入れる
http://bridge-english.blogspot.jp/2015/06/bridge.html  オンライン英会話辞典 BRIDGEの活用法
http://bridge-english.blogspot.jp/2014/08/blog-post_42.html  英語を書き取ってみよう
http://bridge-english.blogspot.jp/2014/08/toeic.html   toeic 満点でも映画は聞けない
http://bridge-english.blogspot.jp/2013/11/100.html  英語のニュースは100%理解できて当たり前
http://bridge-english.blogspot.jp/2014/12/blog-post_41.html  読者からの質問に答える