かの夏目漱石はI love you.を月が綺麗ですね、と訳しました。その頃はまだ、「我君ヲ愛ス」は不自然だったからでしょう。二葉亭四迷は死んでもいい、と訳したそうです。この文豪たちの訳は非常に有名でここまでは誰でも知っています。しかし夏目漱石が国費留学生としてイギリスで英語を学んだことや帰国後に東京大学の英文学の教授をしたことは小説家としての漱石よりは知られていません。注目すべきは漱石は英語の原本を楽しむことはなかったことです。そして漱石は、胃潰瘍になり、晩年は漢詩の世界に遊んでいました。
毎日英語を読んでください。そして、漱石のように英語恐怖症にならないでください。英語を読むのがごく自然になるまで毎日毎日読みましょう。わからない単語は英英辞典で調べましょう。英和辞典を使っていてはいつまでたっても英語はうまくなりません。英和辞典とは(英語のできる人が)日本語を探すために使うものです。(英語学習者が)勉強に使うものではありません。英語をマスターしたいとお考えなら思い切って捨てることをお勧めします。