2013年5月31日金曜日

エジプトの革命


昨日、bbcと聞いていて腹が立った。エジプトであった茶番の政権交代をrevolutionと連呼していたからだ。あんなものは質の悪い大統領がさらに悪い人間に代わっただけの話。エジプト人は革命に大きな期待を抱いていてそれが期待に沿わなかったから失望しているのではなく、革命が失敗したので失意のどん底にいるというのが何故見えてこないのだろうか?同じような例がある。1986年にマルコス大統領を追い出したフィリッピンのピープルパワーも見せ掛けだけの政変で革命とは呼べない。マルコスが失脚してから何も変わっていない。革命とはそれまでのシステムを一掃して、新しい仕組みをつくることだ、倒幕して明治政府をつくるとか、王政を倒して共和制にするとか、そのようなことだ。古いシステムを残して、頭をとっかえることではない。エジプトの政変を革命、革命とよんでいるといつまで経ってもエジプトはフィリッピンのように独裁政治の温床もままで終わってしまう。この質の悪いbbcのレポーターを聞いていただきたい。

http://downloads.bbc.co.uk/podcasts/worldservice/docarchive/docarchive_20130528-0830a.mp3 

参考リンク
http://bridge-english.blogspot.jp/2011/03/tousuikan.html 陶酔感(とうすいかん)を英語でなんと言うか?